濡れ落ち葉とは?定年夫の依存が招く熟年離婚の危機と回避策2026

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都内在住の68歳女性・Aさんは、大手メーカーの役員を勤め上げて65歳で完全退職した夫との生活について、重い口を開きました。

「退職直後は、長年働いてくれた感謝を込めて手料理を振る舞い、旅行にも行きました。でも、半年も経つと夫は一切外出しなくなりました。私が庭の手入れをしているとすぐ横に立って『水が多すぎる』と指示を出し、美容院に行こうとすると『何時に終わる? 車で送るよ』と頼んでもいないのに付いてくる。一人になれる場所がトイレと浴室しかなくなり、ある朝、目眩と動悸で起き上がれなくなりました。病院で下された診断は重度の自律神経失調症でした」

一方、かつて自らが濡れ落ち葉化していたと振り返る72歳の男性・Bさんは、妻から突然突きつけられた「別居の提案」で初めて我に返ったと語ります。

「会社人間だった私には、名刺を外した自分に何の価値があるのか分からず、妻のそばにいることだけが唯一の精神安定剤だったんです。妻が『あなたがいると息が詰まる』と泣き崩れた時、頭を鈍器で殴られたような衝撃を受けました。妻を愛しているつもりで、実際は妻の生命力を吸い取っていただけだったのだと痛感しました」

このように、現場で起きているのは決して悪意のぶつかり合いではなく、「無自覚な依存」と「逃げ場のない疲弊」という非対称な力関係の崩壊なのです。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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