室外機の日除けは100均で十分?節電の真相と逆効果の落とし穴
数字上は節電につながるはずの室外機日除けですが、現場では「日除けを付けたら冷えが悪くなった」「電気代が前年より上がった」という相談が後を絶ちません。そこには、エアコンの冷却構造を無視した設置による重大な落とし穴が存在します。
エアコンは室内から奪った熱を冷媒ガスに乗せて室外機へ運び、背面や側面にある「熱交換器(アルミフィン)」から外気へ放熱しています。そして、正面の大きなファン(吹出口)から熱風を一気に吐き出すことで冷却サイクルを維持しています。ここで最悪の事態を引き起こすのが、「ショートサーキット(短絡循環)」と呼ばれる現象です。
100均の大型シートやカバーで室外機をすっぽり覆ってしまったり、垂れ下がったアルミシートが吹出口や背面の吸気口を塞いでしまうと、吐き出したはずの熱風を室外機が再び吸い込んでしまいます。すると室外機周辺の温度は50℃以上の異常高温となり、熱を逃がせなくなったコンプレッサー(圧縮機)はフル稼働を強いられます。結果として消費電力が激増し、過剰な負荷によってコンプレッサーが保護停止、あるいは早期故障に至るという本末転倒な事態を招きます。
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