巨頭・新来島どっくが放つ次世代エコシップの勝算と再編の裏側
新来島の歴史を紐解くとき、昭和の海事史に強烈な足跡を残した「再建王」坪内寿夫の存在を抜きには語れない。傾きかけた企業を次々と立て直し、合理化と現場主義を徹底させたその経営思想は、半世紀を経た現在の工場フロアにも色濃く残っている。
徹底したコスト意識と、資材を1ミリたりとも無駄にしない合理的な工程管理。それは決してケチな節約ではなく、現場の知恵を限界まで絞り出す職人魂の裏返しでもある。大西の現場に立つベテラン技師は、「無駄を削ぎ落として初めて、本当に強い船が造れる」と語る。時代がどれほど移り変わり、扱う推進機関が重油からクリーン燃料へ変わろうとも、坪内が叩き込んだ現場第一のDNAは、技術者たちの骨の髄まで染み渡っている。
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