エアコンの羽の外し方大全|ツメを折らず簡単に分解・掃除するプロ技
基本の流れは共通しているものの、ダイキン、三菱電機、パナソニック、日立などの主要メーカーによって、受け部のロック機構やパーツ構成に固有の違いがあります。ご自宅のエアコンの仕様に合わせて正確なアプローチを選択してください。
【ダイキンエアコン羽外し方】
ダイキンの「うるるとさらら」をはじめとする代表的な壁掛け機は、2枚フラップ構造を採用しているモデルが多く見られます。下フラップから先に取り外すのが定石です。ダイキン製は中央支持部がかなり頑丈にホールドされているため、無理に手前に引っ張ると軸受けが割れます。中央部分を指先でしっかりと支えながらルーバーを緩やかに湾曲させ、確実に中央のガイドを外してから右側のモーター軸、左側のピンへと作業を進めてください。上位機種に見られる垂直気流対応フラップは連動ロッドが噛み合っている場合があるため、無理な力を感じたら一旦手を止める勇気が求められます。
【三菱霧ヶ峰ルーバー外し方】
DIYメンテナンス派から圧倒的な支持を集めているのが三菱電機の「霧ヶ峰」です。「はずせるボディ」構造をいち早く打ち出した三菱機は、吹き出し口の清掃性を考慮して設計されています。中央支持具にスライド式のロックレバー(つまみ)が搭載されているモデルが多く、このつまみをカチッと横にスライドさせてロックを解除するだけで、ルーバーを無理に曲げることなく中央部が手前に外れます。その後、右側のモーター軸からまっすぐ抜き、最後に左側を外します。中央のロックレバーを解除し忘れたまま手前に引っ張るミスが多発しているため、目視での事前確認が肝心です。
【パナソニックエアコン羽外し方】
「エオリア」シリーズなどを展開するパナソニック製は、大型のワイドルーバーや上下二重フラップ構造が主流です。パナソニック製で注意すべきは、モーター軸との密着度が比較的タイトである点です。中央の押し込みピンを解除したあと、無理にルーバーを深く曲げすぎると「白化(プラスチックに応力集中が起きて白く濁り、亀裂が入る現象)」を起こす危険があります。ルーバー自体のしなりは最小限に留め、本体側の柔軟性をわずかに活かしながら左ピンを外し、右側のモーター軸は驚くほど真っ直ぐ引き抜くことが生還の鍵となります。
【日立白くまくんフラップ外し方】
「白くまくん」シリーズは、内部のステンレスクリーンシステムと連動した堅牢な構造が特徴です。日立製はフラップ中央のジョイントが左右に2箇所設けられているタイプや、大型フラップの内側に小型風向板が組み込まれている複層型が存在します。日立機を扱う際は、中央のフックがどの方向へ噛み合っているかを下からのぞき込み、ルーバーの角度を水平やや斜めで安定させながら、樹脂フックの爪を押さえつつスライドさせて外す繊細な指先の感覚が不可欠です。