なぜベジータの作画崩壊は起きたのか?伝説の迷シーンとBd修正の真相

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かつてのテレビアニメ制作、とりわけ1989年から1996年まで全291話が放送された『ドラゴンボールZ』では、現代のような一律のデジタル作監チェックではなく、制作スタジオごとのドラゴンボールZ 作画監督による強烈な作家性がエピソードごとに色濃く反映されていました。

ファンの間で「神作画」と称賛されたのは、前田実氏をはじめ、中鶴勝祥氏、山室直儀氏、志田直俊氏らが担当した回です。立体感あふれる骨格描写、重厚な陰影処理、スピード感あふれるアクション作画は、今見ても鳥肌が立つほどの完成度を誇ります。

一方で、スタジオ「ラストハウス」を率いた内山正幸氏によるベジータの作画は、独特のデフォルメと簡略化されたラインが特徴的でした。内山氏は『ドラゴンボール』初期からシリーズを支え、膨大なカット数を短期間で描き上げる驚異的なスピードと安定した納品力で過酷な長期連載アニメを現場の底から支えた功労者です。しかし、キャラクターの立体感や劇画調のリアルな陰影を好むファンとの間では好みが分かれ、結果としてシリーズ内のドラゴンボールにおける作画の良い回・悪い回の格差として語られる要因となりました。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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