コードギアス亡国のアキトの結末と時系列を完全解剖!本編との繋がりと衝撃の真相
本作におけるギアスの描写は、本編の「絶対遵守」や「他者の思考読み」とは一線を画す、精神科学的・共鳴的なアプローチが採られています。アキト、レイラ、シンの三者が絡み合う能力構造の真相は以下の通りです。
主人公・日向アキトが宿す異常な戦闘能力の根源は、兄シンから幼少期にかけられた「死ね」というギアスにありました。幼すぎたアキトは死の概念を正しく認識できず、その結果ギアスが反転。「戦場で殺戮の極限に達した際、自らの死への衝動を戦闘力へ昇華させる」という狂戦士の呪縛へと変貌したのです。さらに、搭乗機アレクサンダに搭載された神経結合システム「ブレインレイド」を通じ、この死への恐怖と狂気が味方パイロットたちへ強制同期(シンクロ)され、部隊全体を鬼神の如き機動力へと駆り立てる結果を生み出しました。
一方、ヒロインのレイラ・マルカルが持つギアスは、幼少期にC.C.から授かったものの、長年発現しなかった特殊な資質です。最終章で覚醒した彼女のギアスは、従来の支配型とは真逆の「他者の意思を繋ぎ、可能性の選択肢を可視化する(心を通わせる)」青い光の力でした。この能力がブレインレイドと共鳴したことで、アキトの精神を兄の呪縛から完全に解き放ち、時空の狭間で「時空の管理者」と呼ばれる高次元の存在と対峙するに至ります。
シンの目的は、一族を惨殺したことからも分かる通り、彼なりの狂気の愛に基づいた「死による現世からの解放」でした。世界そのものを呪われた場所と見なし、死を与えることこそが救済であると信じ込んでいたのです。最終決戦において兄弟は機体を交えて激突。アキトへの歪んだ執着を解かれたシンは、愛妾ジャン・ロウの放った銃弾に倒れ、最期にアキトの手を握りながら穏やかな安らぎの中で息を引き取りました。
気になる最終章の結末(ネタバレ)ですが、大方の悲劇的予想を裏切り、見事なハッピーエンドへと着地します。E.U.軍の上層部の腐敗を見限ったレイラとアキト、そして生き残ったw-0隊の仲間たち(リョウ、ユキヤ、アヤノ)は、自らの戦死を偽装して軍を永久に離脱。旅先で出会ったジプシー(旅団)の老婆たちと共に、誰にも縛られない穏やかな共同体の一員として森の奥で生きる道を選びました。戦うことしか知らなかったアキトが、レイラの隣で心からの笑顔を取り戻す幕引きは、シリーズ屈指の美しさを誇ります。