未成年の主張の現在とやらせの真相|V6と屋上告白が遺した平成の熱狂
1997年10月にスタートした『学校へ行こう!』は、アイドルグループ・V6(坂本昌行、長野博、井ノ原快彦、森田剛、三宅健、岡田准一)がMCを務め、若者たちの生の声をダイレクトに拾い上げる画期的なスクールバラエティでした。その核となったのが、全国の学校の校舎屋上に特設台を設け、校庭に集まった全校生徒とV6に向かって思いの丈を叫ぶ「未成年の主張」です。番組の最高世帯視聴率は22.1%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)を記録し、火曜夜8時のTBSを民放トップの激戦区へと押し上げました。
企画の象徴となったのが、オープニングや叫びの合間に流れるカーペンターズの名曲『Top of the World』です。跳ねるようなカントリーポップの調べが、思春期特有の照れ臭さや青臭さをポジティブな肯定感へと昇華させる重要な役割を果たしていました。さらに、主張の冒頭に響く「〇年〇組、〇〇〇〇(フルネーム)!」「なーにー!」というコール&レスポンスは、瞬く間に全国の学校現場へ普及。体育祭や学園祭の定番レクリエーションとして定着するなど、単なるテレビの1コーナーを超えた文化現象となりました。
当時、若者を取り巻く環境は「キレる17歳」報道に代表されるように、メディアからセンセーショナルかつ画一的に語られがちでした。しかし、本企画のカメラが捉えたのは、不器用ながらもまっすぐに恋をし、友人関係に悩み、家族への感謝を口にする等身大の若者たちの姿でした。テレビが持つ圧倒的な拡散力をもって、思春期のリアルな感情をポジティブに肯定した功績は計り知れません。
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