無縁もゆかりもないは誤用?意味と語源・正しい使い方を徹底解説
この表現を深く理解するためには、「縁」「無縁」「ゆかり」それぞれの言葉が持つ歴史的ルーツを知る必要があります。
「縁」および「無縁」は、もともと仏教の教理に深く根ざした言葉です。すべての現象は原因(因)と条件(縁)が結びついて生じるという「因縁生起(いんねんしょうき)」の思想から来ており、人との出会いや巡り合わせを「ご縁」と呼ぶようになりました。対する「無縁」は、救済の対象となる縁を持たないことや、供養してくれる親族がいない状態(無縁仏など)を指す宗教的概念から派生しています。
一方の「ゆかり」は、古語の「ゆかる(関係する・身を寄せる)」から転じた名詞で、漢字表記では「所縁」「縁」と書きます。平安時代の『古今和歌集』にある有名な「紫のひともとゆゑに武蔵野の草はみながらあはれとぞ見る(紫草の一本がある縁で、武蔵野のすべての草が愛おしく思える)」という歌から、紫色は「ゆかりの色」と呼ばれるなど、古くから人や物の「つながり・関連性」を表す言葉として親しまれてきました。
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