綾野剛『セカンドバージン』鈴木京香の息子役で見せた怪演とブレイクの軌跡
2003年の『仮面ライダー555』で俳優デビューした綾野剛は、その後インディーズ映画や舞台で着実に実力を磨いていましたが、2010年当時は一般的な全国区の知名度にはまだ届いていませんでした。そんな彼にとって、NHKドラマ初出演となった『セカンドバージン』はまさにキャリア最大の転換点となります。
オーディションを経て中村一郎役に抜擢された綾野剛の芝居は、現場のスタッフや演出陣を驚かせました。脚本の大石静が紡ぐ鋭利なセリフを、嘘偽りのないリアルな感情へと昇華させる身体性は高く評価され、NHKの制作陣に「とんでもない新星がいる」と強烈に印象付けたのです。
この現場での高い評価が直後に結実したのが、2011年後期放送のNHK連続テレビ小説『カーネーション』でした。ヒロイン・小原糸子(尾野真千子)と許されぬ恋に落ちるテーラー職人・周防彰役に大抜擢された綾野剛は、長崎弁の穏やかな色気で日本中の視聴者を虜にし、いわゆる「周防ショック」と呼ばれる社会現象を巻き起こして一躍トップスターの座へと駆け上がりました。『セカンドバージン』での中村一郎役がなければ、朝ドラでの大ブレイクも存在しなかったと言っても過言ではありません。
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