爪の中の内出血はなぜ?ぶつけてない黒ずみと重大病変を見分ける判別基準

爪の中の内出血はなぜ?ぶつけてない黒ずみと重大病変を見分ける判別基準とはどのようなものなのか? 主要なファクトを簡潔に解説します。

Q1:爪の中の内出血を針で刺して血を抜いてもいいですか?
A1:絶対に行ってはいけません。家庭用の針やライターでの加熱滅菌は不完全であり、黄色ブドウ球菌などの侵入による細菌感染を引き起こす危険性が極めて高い処置です。爪下の結合組織から指の骨へと感染が波及して「骨髄炎」を発症すると、難治性の潰瘍や爪の恒久的な変形を招きます。拍動痛に苦しんでいる場合は、速やかに形成外科または皮膚科を受診し、無菌的な爪甲穿孔術を受けてください。

Q2:足の親指の爪が真っ黒になりましたが、まったく痛くありません。危険ですか?
A2:痛みがないこと自体は、直ちに危険・安全を分ける基準にはなりません。靴の摩擦による微小外傷で生じた良性の爪下血腫も痛まないケースが多々あります。ただし、悪性黒色腫(メラノーマ)も初期は痛みを伴いません。鑑別の決め手は「爪が伸びるにつれて黒い部分が先端に移動するかどうか」です。位置が固定されていたり、根元や皮膚へ色が滲んでいる場合は、直ちに皮膚科専門医のダーモスコピー検査を受けてください。

Q3:爪の内出血は何ヶ月くらいで完全に消えますか?
A3:手の爪であれば約半年、足の親指の爪であれば約1年から1年半の期間を要します。爪甲の下に溜まった血液は体内に吸収されるのではなく、爪の伸びに伴って先端へと押し出されていくためです。足の爪は1ヶ月に1〜1.5mm程度しか伸びないため、数ヶ月経過しても変色が残っていること自体は生理学的に正常な経過です。

鈴木 陽菜

鈴木 陽菜

テックライター兼ウェブディレクター

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