昭和平成のスカートめくり証言集 悪ふざけが残した傷と法的境界線
時計の針を半世紀ほど巻き戻すと、日本社会の規範意識は今とはまるで異なる地平にあった。1968年、創刊間もない『週刊少年ジャンプ』(集英社)に連載された永井豪の『ハレンチ学園』は、瞬く間に社会現象を巻き起こす。作中で描かれた奔放なギャグや過激な描写は、当時の子どもたちを熱狂の渦へと巻き込んだ。
この大ヒットは出版業界に空前の好況をもたらす一方で、PTAや教育関係者からの猛烈なバッシングを呼ぶことになる。しかし、熱狂は大人たちの抗議を軽々と飛び越えて教室へと雪崩れ込んだ。「漫画の真似事」という都合の良い免罪符を得た少年たちは、教室や通学路で次々とターゲットを物色し、日常的な奇襲を繰り広げたのである。
メディアが放った過激な表現と、それを無批判に模倣する少年カルチャーの共犯関係。それが、長きにわたり学校空間を支配することになる「公認された暴力」の出発点だった。
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