重篤とはどんな状態か?重症・重体・危篤との違いと命の分水嶺

重篤とはどんな状態か?重症・重体・危篤との違いと命の分水嶺とはどんな影響があるのか? 主要なファクトを丁寧に紐解いて紹介します。

救急医療の最前線である三次救急医療機関や高度救命救急センターでは、患者が搬送された瞬間にトリアージが行われます。救急外来において用いられるJTAS(緊急度判定支援システム)では、患者のバイタルサインと主訴に基づき、緊急度を5段階(レベル1:蘇生・最緊急〜レベル5:非緊急)に自動判定します。

ここで「重篤」とみなされるのは、心肺停止の一歩手前であるレベル1(蘇生群)またはレベル2(緊急群)に該当する患者です。気道確保が困難、脈拍が微弱または測定不能、収縮期血圧が著しく低下するショック状態、あるいはグラスゴー・コーマ・スケール(GCS)で意識障害が深く進行している場合、患者は直ちに集中治療室(ICU)へ直行となります。

救急専門医の手記や医療現場の手記取材によると、ICUの現場では次のような壮絶な攻防が日常的に繰り広げられています。

「人工呼吸器を装着し、昇圧剤を限界まで持続点滴しながら、ECMO(体外式膜型人工肺)やCRRT(持続緩徐式血液濾過透析)を同時に走らせる。モニターの波形一つで生死が決まる最初の48時間、私たちは患者のバイタルを1分単位で死の淵から引き戻し続けます。家族へ『今夜が山場です』と伝える瞬間は、医師にとっても胸が張り裂ける思いです」

医療現場のリアルな観察記録が示すのは、「重篤」と告げられた患者の身体が、現代医療の持てるテクノロジーを総動員した集中管理下で、文字通り1秒ごとの生と死の綱渡りをしているという現実です。

森 瞳

森 瞳

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

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