優里「ピーターパン」歌詞の意味と制作秘話|路上から掴んだ夢の真相
この楽曲の凄まじい熱量を理解する上で欠かせないのが、優里自身が歩んできた泥臭い下積み時代の現場感です。
ブレイク直前、優里は連日のように渋谷などの路上に立ち、アンプとアコースティックギター1本で歌い続けていました。道行く人々が足を止めることもなく通り過ぎ、時には心無い言葉を浴びせられる日々。当時の手記やドキュメンタリー番組の取材において、本人は「立ち止まってくれる人が誰もいなくて、悔しくて泣きそうになりながら歌っていた夜が数え切れないほどあった」と振り返っています。
転機となったのは2019年、渋谷スクランブル交差点での路上ライブでした。MY FIRST STORYの代表曲「花-0714-」をカバーしていたところ、偶然通りかかったボーカルのHiroが飛び入り参加した出来事は、ファンの間でも伝説として語り継がれています。この奇跡的な出会いを機に、優里の歌声は急速に注目を集めることとなりました。
インディーズで発表した失恋ソング「かくれんぼ」がTikTokを中心にバイラルヒットを記録し、レコード各社による争奪戦の末、ソニー・ミュージックレーベルズからのメジャーデビューが決定します。その際、周囲の誰もが「かくれんぼ」路線の切ないバラードでのデビューを予想していました。しかし、優里がメジャー第1弾シングルとして選んだのは、荒々しく情熱的な「ピーターパン」だったのです。
「バラードの優里」として安全圏に収まるのではなく、路上で悔し涙を流しながら信じ続けたロック魂と、自分を疑った世界への挑戦状を叩きつける。その強い信念のもとに「ピーターパン」は産声を上げました。
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