「病は気から」は本当か?医学的根拠と自律神経・免疫の最新科学
単なる言い伝えにとどまらず、現在では病は気からの科学的根拠が神経免疫学の分野で明確に立証されています。その中核を担うのが、脳と身体を繋ぐ3大ルート(自律神経系・内分泌系・免疫系)の相互作用です。
人間が心理的ストレスや強い不安を感じると、大脳皮質から大脳辺縁系(扁桃体など)へ興奮が伝わり、視床下部が刺激されます。この刺激によって自律神経の心身症メカニズムが作動し、交感神経が優位になります。短期的であれば身体を守る防御反応として働きますが、ストレスが長期化するとアドレナリンや副腎皮質ホルモン(コルチゾール)が過剰分泌され、血管収縮や血圧上昇、胃粘膜の血流不全が定常化します。
さらに注目すべきは、心身相関における脳内物質の役割です。安心感や人との繋がりを感じた際に分泌されるオキシトシンや、気分を安定させるセロトニンは、過剰な炎症反応を抑え自律神経のバランスを整えます。一方、孤独感や抑うつ感情は脳内の受容体バランスを崩し、免疫担当細胞の働きを物理的に鈍らせることが判明しています。
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