アケビの花が咲いても実がならない本当の理由と受粉の正しいコツ
「春先にびっしりと花が咲いたのに、初夏になるとすべてポロポロと落ちて実がつかない」という現象は、アケビ栽培において最も頻発するトラブルです。この主な原因は、アケビが持つ強い自家不和合性(じかふわごうせい)にあります。
自家不和合性とは、近親交配を避けて強い遺伝子を残すために、同じ株の花粉(または同一品種の花粉)がめしべについても受精しない、あるいは極めて結実しにくくなる植物本来の防衛システムです。つまり、どれほど同じ木の中で雄花と雌花が同時に咲き誇っていても、その木の花粉同士では果実が形成されません。
庭に1本だけアケビを植えている場合や、挿し木で増やした同一クローンの株同士を並べているだけでは、自然に実をつけるのは極めて困難です。実を収穫したい場合は、遺伝的に異なる別系統の株を近くに植えて受粉させる環境づくりが欠かせません。
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