野いちごと木苺の違いは?道端の実は食べられる?毒の真相と見分け方
言葉の定義から整理すると、「野いちご」は野生に自生するイチゴの総称(広義の俗称)であり、「木苺(キイチゴ)」はバラ科キイチゴ属に属する植物(狭義の分類群)という包含関係にあります。つまり、すべての木苺は野いちごの一種ですが、野いちごと呼ばれるものすべてが木苺というわけではありません。
植物分類学において、野外で見られる食用イチゴ類は主に「キイチゴ属(Rubus)」と「オランダイチゴ属(Fragaria)」の2つに大別されます。両者には以下のような決定的な構造の違いがあります。
キイチゴ属とオランダイチゴ属の違いを理解する鍵は、実の成り立ちにあります。私たちが普段スーパーで購入する栽培イチゴ(オランダイチゴ)の祖先であるオランダイチゴ属は、草本(草)であり、花托(かたく)と呼ばれる茎の先端部分が肥大化し、その表面に小さなツブツブ(本当の果実=痩果)が無数に並びます。
一方、バラ科キイチゴ属の分類に属する木苺類は、基本的に木本(樹木・低木)です。花托のまわりに小さな果実(小核果)がびっしりと集まって1つの球体を形成する「集合果」の構造を持ちます。熟した実を引っ張ると、芯(花托)が枝側に残り、実は帽子のように中空になってすっぽり抜けるのが特徴です。
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