中選挙区制の復活論はなぜ再燃?小選挙区の弊害と裏金が暴いた真相
選挙制度の議論を整理する上で、過去の制度と現行制度の構造的な差異を正しく把握することは欠かせません。中選挙区制と小選挙区制の違いは、単に「1つの選挙区から何人受かるか」にとどまらず、政党のあり方や民意の反映度合いに決定的な影響を与えます。
中選挙区制(大選挙区制の一種)は、1選挙区あたり概ね3〜5名の当選者を出す仕組みです。この制度の最大のメリットは、得票率2位や3位の候補者も当選できるため、野党や少数派の民意が国会に届きやすく、落選者の票が無駄になる死票削減効果が極めて高い点にあります。一方で、同一政党から複数候補が立候補するため、政策の争点化ではなく「冠婚葬祭への出席」や「後援会の規模」を競い合う同士討ちが発生し、自民党の派閥抗争の歴史や金権選挙を激化させたという重いデメリットが存在しました。
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