Ff6はなぜ最高傑作なのか?神ゲーの理由とリマスター評価を徹底解明
誕生から長年愛され、国内外の歴代RPGランキングでも常に最上位へ名を連ねる最大の背景には、当時の常識を根底から覆したゲームデザインの3つの革新性が存在します。
第1の理由は、「絶対的な単一主人公を排除した14人の群像劇」というシナリオ構造です。物語序盤こそ帝国に操られていた少女ティナを中心に進むものの、ロック、エドガー、マッシュ、セリスといった多彩なバックボーンを持つ登場人物たちが対等な立場で交錯します。個々のキャラクターに固有のテーマ曲が用意され、それぞれの葛藤、愛、後悔が丹念に描かれる構成は、当時のゲームシナリオの水準を遥かに凌駕していました。
第2の理由は、「物語中盤における世界の崩壊」という破滅的転換点です。多くのRPGが「世界の破滅を阻止する」ことを目的とするなか、FF6では狂気の道化師ケフカの手によって三闘神の封印が解かれ、中盤で文字通り世界が引き裂かれます。希望を失い、仲間が散り散りになった絶望の「崩壊後」において、プレイヤーは荒廃した世界を巡り、自らの意志で仲間を再び集め直すことになります。このリニア(一本道)からノンリニア(極めて自由度の高いオープン構造)への見事なゲームプレイの転換は、多くのプレイヤーに生涯忘れられない衝撃を刻み込みました。
第3の理由は、「スーパーファミコンの限界を極めたドット絵と劇伴の融合」です。天野喜孝氏の幻想的なキャラクターデザインを、わずか16×16や24×24の限られたドットで見事に再現したグラフィック技術。そして、コンポーザー植松伸夫氏が手掛けた名曲群は今なお語り草です。とりわけ作中の劇中劇であるオペラ「マリアとドラクゥ」の演出は、スーパーファミコン内蔵音源で疑似的なオペラ歌唱を成立させ、ゲーム表現が「総合芸術」へと昇華した瞬間として世界的な評価を決定づけました。