いなかっぺ大将の歌を総解剖!名曲誕生の裏側と少女歌手の真相
『いなかっぺ大将』のオープニング主題歌「大ちゃん数え唄」のレコード盤を手に取ると、歌手名には吉田よしみと記されています。当時、テレビの前で子供たちが声を揃えて歌っていたこの楽曲の主は、言わずと知れた国民的演歌歌手・天童よしみの本名です。
レコーディングが行われた1970年当時、彼女は弱冠13歳の中学1年生でした。幼少期から「のど自慢荒らし」として関西一円で名を馳せ、読売テレビ『日清ちびっこのど自慢』でグランドチャンピオンに輝いた実力を、審査員を務めていた作曲家・遠藤実が見初めたことがすべての始まりでした。
遠藤実は彼女の規格外の声量と正確無比なピッチ、天性のこぶし回しに惚れ込み、自らがアニメーション制作会社タツノコプロと組んで制作していた『いなかっぺ大将』の主題歌歌手として大抜擢しました。当時の音楽関係者の証言によると、スタジオに現れた小柄な中学生がマイクの前に立った瞬間、大人顔負けの唸りとパンチ力のある声を響かせ、現場にいたプロのミュージシャン全員が息を呑んだと伝えられています。
この「大ちゃん数え唄」とエンディング曲「いなかっぺ大将」のシングル盤は、アニメソングとしては異例の大ヒットを記録。吉田よしみは後に「天童よしみ」の芸名で正式にプロ演歌歌手としてデビューを果たし、幾多の苦難を乗り越えてトップスターへと駆け上がることになります。まさに彼女の偉大なるキャリアの原点となった奇跡の音源なのです。
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