目薬後に目頭を押さえる理由は?苦味防止以上の驚きの効果と正しい点眼法

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ネット上のQ&Aサイトや日常会話で頻繁に見かけるのが、「点眼した後は、薬を目全体に行き渡らせるためにしっかりまばたきをパチパチする」という説です。しかし、これは眼科医学において「最もやってはいけない致命的な間違い」として周知されています。

人間のまぶたを開閉する動作(瞬目)は、眼輪筋の働きによって涙嚢に強いポンプ作用を引き起こします。目を開閉するたびに涙嚢内部が陰圧になり、目の表面にある液体を涙点から吸い上げて鼻涙管へと強力に送り出してしまうのです。つまり、点眼直後に目をパチパチと瞬かせる行為は、浸透する前の貴重な薬剤を目から強制排出し、喉へと一気に流し込んでいることになります。

さらに見過ごせないのが、目頭を押さえる「位置と圧迫方法」の誤謬です。多くの人が「目頭の皮膚を指先でつまむ」程度で済ませていますが、これでは鼻涙管の入り口を塞ぐことはできません。医学的に推奨される手技は「涙嚢部圧迫法(るいのうぶあっぱくほう)」と呼ばれます。目頭の骨の縁、目頭の靭帯のやや下側にあるくぼみ部分を、人差し指の腹を使って鼻の骨に向かって静かに押し込むようにホールドするのが唯一の正解です。

また、点眼後に目の周りへ流れ出た薬液をそのまま放置するのも危険です。特にアレルギー点眼薬や緑内障治療薬(プロスタグランジン関連薬)は、眼瞼皮膚に付着したまま時間が経過すると、接触性皮膚炎やかゆみ、まぶたの黒ずみ(色素沈着)、さらには上まぶたの脂肪が減少して目が落ち窪む「DUES(プロスタグランジン関連眼瞼部変化)」を引き起こす要因となります。「あふれた目薬の正しい拭き取り方」は、指先で皮膚をこするのではなく、清潔なティッシュペーパーを患部にそっと添え、毛細管現象で吸い込ませる処置が必須です。

山田 真由

山田 真由

自動車・モビリティライター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

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