垂直抗力とは?重力との決定的な違いや斜面公式・作用反作用を完全解説

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高校物理の力学基礎まとめにおいて、最大の難所として挙げられるのが「作用反作用の法則(ニュートンの第3法則)」と「力のつり合い」の混同です。テストや模試で「垂直抗力の反作用はどれか」と問われた際、思わず「重力」と答えて失点する受験生が後を絶ちません。

両者を見分ける絶対的な判定基準は、「着目している物体が1つか、それとも2つあるか」という点にあります。

「力のつり合い」は、1つの物体に働く複数の力を足し合わせた合力がゼロになっている状態を指します。水平面の例で言えば、「机の上の本」という単一の物体に対して、地球が引く重力と、机が押し上げる垂直抗力の2つの力が同時に加わり、結果として本が静止している状態がつり合いです。

一方、「作用反作用の法則」は、2つの物体の間で対になって及ぼし合う力を指します。物体Aが物体Bを押したとき、物体Bも物体Aを全く同じ大きさで逆向きに押し返します。したがって、机が本を上向きに押す力(垂直抗力)の反作用は、「本が机を下向きに押す力」です。作用点が本ではなく「机」にあります。これに対し、地球が本を引く力(重力)の反作用は、「本が地球を中心に向かって引き返す万有引力」となります。この相互関係を視覚的・論理的に整理したのが以下の比較データです。

項目詳細・物理的実体作用点(力が働く対象)編集部の見解・混同回避の急所水平面でのつり合い垂直抗力($N$)と重力($mg$)の合力が $0$同一の物体(1箇所に集中)大きさが等しいのは「偶然つり合っている」ため。物理的性質は無関係。垂直抗力の反作用物体が面を垂直に押し込む力($-N$)接触している「面(床や机)」主語と目的語を入れ替える(「面が物体を押す」⇔「物体が面を押す」)。重力の反作用物体が地球全体を引く万有引力「地球の中心」机や床は一切関与していない。地球規模の引力ペアとして認識すべき。斜面上の垂直抗力重力の斜面垂直成分とつり合う力($mg \cos\theta$)同一の物体斜面では重力全体ではなく「垂直成分」のみとつり合うため $N < mg$ となる。
山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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