犬の耳マラセチアが治らない理由と黒い耳垢・臭いを断つ治療法【2026】
犬が耳に違和感を覚えた際に見せる行動には、明確なパターンが存在します。犬が耳を頻繁に痒がる、激しく頭を振る、床や家具に耳をこすりつけるといった仕草は、外耳道内で強い炎症と痒みが生じている決定的なサインです。
マラセチア(Malassezia pachydermatis)性外耳炎を発症した場合、特徴的な臨床症状として以下の3点が顕著に現れます。
- ベタついた黒褐色〜暗褐色の耳垢:通常のカサカサした耳垢とは異なり、皮脂と混ざり合った粘り気のある大量の黒い耳垢が耳介や外耳道に付着します。
- 独特の強い臭い:酵母菌が皮脂を分解する過程で生じる、酸っぱい発酵臭や古い油、蒸れたチーズに似た悪臭が漂います。
- 耳道の赤みと腫脹:痒みによる自傷行為や炎症反応によって耳の皮膚が赤く腫れ上がり、重症化すると皮膚が厚くゴワゴワになる「苔癬化(たいせんか)」を引き起こします。
臨床現場の顕微鏡検査では、採取した耳垢を染色することで雪だるまやピーナッツのような特徴的な形状をしたマラセチア菌が多数確認されます。常在菌であるため少量なら問題ありませんが、視野一面を埋め尽くすほど増殖している場合、早急な治療介入が必要となります。
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