楽譜の歴史と五線譜の謎|音の記録はどう進化してきたのか

楽譜の歴史と五線譜の謎|音の記録はどう進化してきたのかに関する最新のニュースを分かりやすく解説します。関心のある方は必見です。

Q1:五線譜の「ドレミ」の語源や発明者は誰ですか?
A1:11世紀のイタリアの修道士グイード・ダ・レッツォが考案しました。洗礼者ヨハネを讃える賛歌『ウト・クエアント・ラクシス(Ut queant laxis)』の各フレーズの頭文字(Ut, Re, Mi, Fa, Sol, La)が音階順に1音ずつ上がっていく構造を利用して名付けられました。のちに「Ut」は主を意味する「Dominus」に由来する「Do」へと変わり、7番目の音「Si」が追加されて現在の形になりました。

Q2:なぜ楽譜は「4本」や「6本」ではなく「5本線」が世界標準になったのですか?
A2:中世の4本線では多声音楽の広い音域をカバーしきれず、かといって6本以上に増やすと「人間が瞬時に線の本数を視覚認識できなくなる(サビタイジングの限界)」ためです。人間の視覚認知の限界と、声楽・器楽の一般的な音域の広さを最も効率よく両立させた結果、17世紀初頭までに5本線が標準化されました。

Q3:ギターなどで使われる「タブ譜(TAB譜)」は現代の発明ですか?
A3:いいえ、タブ譜の歴史は五線譜とほぼ同等に古く、14〜15世紀のルネサンス期にはリュートやオルガンの記譜法としてヨーロッパ全土で広く使われていました。音高ではなく「指で押さえる物理的な位置」を指示する合理的な仕組みが、現代の弦楽器用TAB譜としてそのまま受け継がれています。

Q4:日本には西洋音楽が入ってくるまで楽譜は存在しなかったのですか?
A4:古代から存在していました。平安時代以前から仏教の「声明(しょうみょう)」を記録する「博士(はかせ)」という抑揚記号があり、雅楽や能楽、三味線や尺八でも独自の文字譜や指穴譜が使われていました。ただし西洋のように絶対音高を五線で固定するのではなく、口伝(師匠の音を聴いて真似る)を補う手引きとして活用されていました。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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