東京23区の秘境?昭和島駅に「何もない」噂の真相と車両基地の秘密
東京モノレールの列車種別において、昭和島駅には「普通列車(各駅停車)」のみが停車し、「空港快速」および「区間快速」は通過します。浜松町と羽田空港をノンストップで結ぶ空港快速が通過する理由は明白で、空港直行客の速達性を最優先しているためです。しかし、昭和島駅の真の価値は「通過される側」の設備構造にあります。
昭和島駅には、モノレールとしては世界屈指の珍しさを誇る待避線(追い越し設備)が設けられています。2面4線のホーム構造を持ち、普通列車が待避線に入って停車している間に、本線を空港快速が高速で駆け抜けていくダイヤが組まれています。この待避設備が完成したのは2007年3月のこと。それまでの東京モノレールは全線が2本の線路(複線)のみで、追い越しが一切できない構造でした。
2010年の羽田空港国際線ターミナル(現・第3ターミナル)開業や京急電鉄との競争激化を見据え、速達列車の導入が急務となった際、白羽の矢が立ったのが敷地に余裕のあった昭和島駅でした。重量のあるモノレールの分岐器(ポイント)を高速で切り替える大規模工事を経て待避線が完成したことで、現在の高密度かつ高効率なダイヤ編成が可能になったという歴史的経緯があります。
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