ド緊張を科学的に克服する即効リセット術
インターネット上や一般的な自己啓発書には、かえって緊張を悪化させる誤ったアドバイスが氾濫しています。その最たる例が「人をジャガイモやカボチャだと思え」という古典的な助言です。認知心理学の観点から見れば、視界に入っている生身の人間の表情や反応を無理やり野菜に置き換える処理は、脳のワーキングメモリに多大な負荷をかけ、余計に情報処理能力を低下させます。
また、「リラックスしよう、落ち着こう」と自分に言い聞かせるメンタルトークも逆効果です。アドレナリンが急上昇している高覚醒状態から、一足飛びに脱力した低覚醒状態へ移行することは生理学的に不可能です。ハーバード・ビジネス・スクールのアリソン・ウッド・ブルックス教授の研究によれば、「落ち着こう」とするよりも、「私はワクワクしている(興奮している)」と声に出したり心の中で唱えたりする不安の興奮へのリフレーミングを行ったグループのほうが、スピーチや計算課題において有意に高いパフォーマンスを発揮したことが実証されています。身体の覚醒サインを否定せず、「体が本気を出そうと準備している」と解釈することが科学的な正解です。
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