採血の神経損傷で腕のしびれ?治る期間と後遺症リスクを徹底解説
腕の血管(静脈)と知覚を司る末梢神経は、皮膚の下で非常に近接して走行しています。採血時に最もよく用いられる「肘窩(ちゅうか:肘の内側)」付近には、重要な神経の枝が網の目のように走っており、血管の位置や深さには顕著な個人差が存在します。医療従事者がどれほど慎重に手技を行っても、解剖学的なバリエーションにより針先が神経の被膜や線維に微小な接触を起こす可能性をゼロにすることはできません。
特に損傷を受けやすい代表的な神経には、以下の2つが挙げられます。
一つ目は正中神経皮枝損傷(内側・外側前腕皮神経)です。肘の中央から内側にかけて走行しており、ここが刺激されると前腕の内側から小指側、あるいは手掌側にかけて強いしびれや鈍痛が走ります。二つ目は橈骨神経浅枝(とうこつしんけいせんし)です。手首の親指側や前腕外側の静脈から採血や点滴を行った際に巻き込まれやすく、親指から人文学的な手の甲にかけてピリピリとした感覚異常が生じます。
針が直接神経幹を貫通しなくても、血管外に漏れた微小な血液(血腫)が周囲の神経組織を圧迫することによって、採血後数時間から数日経ってからじわじわと症状が悪化するケースも臨床現場では頻繁に報告されています。
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