叩くのはNg?スーパーで失敗しない美味しいスイカの見分け方5つの鉄則
果物を購入した際、「常温で数日置いておけば甘くなるだろう」と考えがちですが、スイカに関しては完全に間違いです。ここにスイカの追熟しない理由という植物生理学上の決定的な事実があります。
メロンやバナナ、キウイなどは「クリマクテリック型果実」と呼ばれ、収穫後にエチレンガスを放出してデンプンを糖へと分解し、自ら甘さと香りを増す(追熟する)性質を持っています。これに対し、スイカは「非クリマクテリック型果実」に分類されます。スイカはツルから切り離された瞬間から糖分を自給できなくなり、呼吸によって内部の糖と水分を徐々に消費していきます。つまり、「収穫された当日が糖度のピークであり、置けば置くほど味と食感は劣化する」のが真実です。
また、売り場でよく目にする「底面の一部が黄色いスイカ」について、傷みと誤解されるケースが少なくありません。これがスイカの黄色い部分の真相です。この黄色い部分は「お尻落ち」「座り」などと呼ばれ、畑で地面と接触していたために日光が当たらなかった箇所です。この斑点が真っ白なものは畑での成熟日数が足りない証拠ですが、濃いクリーム色や薄い黄褐色になっていれば、樹上でしっかりと完熟期まで育てられた農家直伝の目利きポイントとなります。
購入後のストレスを激減させるテクニックとして知っておきたいのが、スイカの種が少ない切り方です。スイカの種は適当に散らばっているのではなく、中心から外側に向かって放射状に伸びる3本の「維管束(果肉の割れ目)」に沿って規則正しく並んでいます。
- スイカを横半分(縞模様に対して垂直、赤道面)に包丁を入れます。
- 断面を見ると、中心から3方向に広がる「Y字状の白い筋」が確認できます。種はこの筋の延長線上に集中して並んでいます。
- その維管束のラインを避けるように、筋と筋の間を放射状に切り分けると、種が表面に露出します。
- 露出した種をスプーンや包丁の先で一気に削ぎ落とせば、果肉内部に種がほとんど残らない「種なし状態」で快適に食べることができます。
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