ケツ毛バーガー事件の真相と現在|ネット黎明期の流出悲劇を総括
「ケツ毛バーガー事件」とは、2004年秋に発生した個人情報・プライベート画像の大規模流出事件の通称です。発端は、当時急速に普及していたP2Pファイル共有ソフト「Winny(ウィニー)」のネットワーク上に、ある一般男性のパソコン内部のデータが一括して流出したことでした。
流出データの中には、交際関係にあった男女の極めて露骨かつ生々しい性行為写真が含まれていました。その中の一枚に、女性の臀部から陰部にかけての体毛が鮮明に写り込んだ密着アングルのカットが存在し、巨大匿名掲示板「2ちゃんねる」の住民によって、ファストフードのハンバーガーに擬えた蔑称「ケツ毛バーガー」と名付けられたのが元ネタ・由来です。
ネットユーザーの悪意は、単なる写真の品評にとどまりませんでした。同時に流出したデータの中に、男性の運転免許証、名刺、社員証、取引先リスト、さらには知人の住所氏名が記された年賀状住所録やメールの送受信履歴まで含まれていたため、被害者たちの実名、勤務先、居住地、卒業校が一気に白日の下に晒される事態へ発展しました。
当時はリベンジポルノ防止法のような法整備も存在せず、削除要請の仕組みも脆弱だったため、データはミラーサイトや海外サーバーに無数に複製され、収拾不能なサイバーリンチへと突き進んでいきました。
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