卒園式の謝辞で涙を誘うコロナ禍の例文と心に響く構成の秘訣
保育園や幼稚園の現場で実際に読まれ、多くの教職員と保護者を涙ぐませた構成をベースにした実戦向け全文例文です。自身の園の具体的な行事名や出来事に差し替えて活用できます。
やわらかな春の日差しが降り注ぎ、色とりどりの花々がほころぶ今日の良き日、私たちの子どものために、このような心温まる卒園式を挙行していただき、園長先生をはじめ諸先生方に保護者を代表いたしまして心より御礼申し上げます。
振り返れば数年前、まだ自分の体よりも大きな制服(リュック)に身を包み、不安そうに親の手を握りしめていた入園の日が、昨日のことのように思い出されます。朝の別れ際には大粒の涙を流していた我が子が、今では立派に前を向き、誇らしげに卒園証書を受け取る姿に、胸が熱くなるのを禁じ得ません。
子どもたちの園生活は、まさに予期せぬ困難の連続でした。感染症の流行により、入園当初からマスクの着用を余儀なくされ、給食での黙食や様々な制限の中で過ごすことを強いられました。楽しみにしていた親子遠足の中止や、運動会・生活発表会の分散開催など、親として「思う存分遊ばせてあげられないのではないか」と悔しさと不安を抱えた日も少なくありませんでした。
しかし、子どもたちは私たちが想像していた以上に逞しく、しなやかでした。マスク越しであってもお友達の目元の表情から気持ちを汲み取り、制限された空間の中でも新しい遊びを次々と生み出し、園庭にはいつも屈託のない笑い声が響いていました。「行事が縮小されても、今できる最高の思い出を作ろう」と、先生方が日夜知恵を絞り、感染対策を徹底しながら子どもたち一人ひとりに注いでくださった温かい愛情の賜物です。先生方の決して諦めない情熱があったからこそ、子どもたちは笑顔を絶やすことなく、今日という素晴らしい門出を迎えることができました。
これから子どもたちは、それぞれ新しい小学校へと進学いたします。ここで育まれた強い心と、お友達や先生方と紡いだ温かい思い出があれば、この先どんな困難に直面しても、力強く乗り越えていけると確信しております。
最後になりますが、これまで惜しみない愛情で子どもたちを導いてくださった園長先生、諸先生方、温かく見守ってくださった職員の皆様に深く感謝申し上げますとともに、〇〇園のますますのご発展と、皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。
令和八年三月〇日
保護者代表 〇〇 〇〇