その処方薬が脳を蝕む?睡眠薬や胃腸薬に潜む認知症リスクと対策
現代の医薬品産業は、対症療法ごとに細分化された薬を大量に供給する。内科で降圧薬と胃薬をもらい、整形外科で痛み止めと湿布をもらい、心療内科で睡眠薬をもらう。専門分化が進んだ医療システムは、患者一人ひとりの体内に入った薬の総量や相互作用を見落としやすい。
薬が増えれば増えるほど、副作用の発生率は幾何級数的に跳ね上がる。6種類以上の薬を服用している高齢者では、有害事象の発生リスクが跳ね上がることが統計的に証明されている。にもかかわらず、薬が引き起こした物忘れやふらつきに対して、さらに新たな薬が追加される悪循環が止まらない。
世界保健機関(WHO)もまた、患者の安全を脅かす世界的リスクとして過剰投薬への対策を最優先課題に位置づけている。製薬市場が拡大し続ける一方で、医療者と患者の双方が「引き算の医療」を真剣に模索しなければならない転換点が来ている。
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