タッチ続編がメジャーは誤解?達也の米挑戦とMixの真相を追う
では、ファンが記憶している「上杉達也がアメリカで投げていた物語」とは具体的に何だったのでしょうか。その真相は、アニメオリジナルのテレビスペシャルにあります。
原作漫画の『タッチ』は、甲子園優勝を決めたのち、達也が南に想いを告げる河原のシーンで幕を閉じます。その後のプロ入りや大学野球の進路は原作では一切語られず、余韻を残したまま完結しました。しかし、アニメ版では1998年と2001年にその後を描いた続編アニメ特番が制作されました。
1998年の『タッチ Miss Lonely Yesterday あれから、君は…』では、大学へ進学した達也が野球を辞め、喪失感の中で彷徨う姿が描かれます。南は新体操の舞台で脚光を浴び、二人の距離は次第に離れていきました。そして2001年の完結編『タッチ CROSS ROAD 風のゆくえ』において、達也は単身渡米し、アメリカの独立リーグ球団「エメラルズ」の入団テストを受けてマウンドに復帰します。
作中で達也は、言葉の壁やチームメイトとの軋轢に直面しながらも、代名詞である伸びのあるストレート一本で勝負を挑みます。アリスという現地少女との交流や、日本でスポーツカメラマンのアシスタントとして自立し始めた浅倉南の葛藤と並行しながら、最終的に達也は勝利投手となり、メジャーリーグのスカウトから注目される足がかりを掴みます。ラストシーンでは南がアメリカへ飛び、スタジアムの観客席から達也を見守る姿が映し出されました。これがファンの記憶にある「達也のメジャー挑戦」の正体です。
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