使用済みマスク闇取引の実態 感染リスクと法的規制の全貌を追う
深夜のサイバー空間。特定の隠語を打ち込むと、画面には異質な出品リストが並ぶ。「女子高生が1日着用」「メイク汚れあり」――そんな説明文が添えられた布切れが、数千円から時には数万円の高値で落札されていた。
こうした電子商業取引における不適切な売買に対して、メルカリやヤフオクといった大手のプラットフォーム事業者は利用規約を改定。衛生上の懸念や公序良俗に反する出品の取り締まりを強化してきた。自動検知システムと目視監視の二重網によって、現在では不適切なキーワードを含む商品は即座に削除される仕組みが整えられている。
しかし、取引の手法は悪質化している。検知をすり抜けるため、「ハンドメイドの布小物」「試作品の生地」といったダミーの名称が使われ、隠語を用いた個別のダイレクトメッセージへ誘い出す手口が横行。市場の地下化が進む中、回収業者を装って商業施設のゴミ箱から不法に持ち去る「素材調達」の存在も浮き彫りになってきた。
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