ダリ『記憶の固執』なぜ時計が溶けた?チーズの閃きと怪物の正体を解剖
Q1:『記憶の固執』の現物は日本で見ることができますか?
A1:本作はニューヨーク近代美術館(MoMA)のパーマネントコレクション(永久収蔵品)であり、基本的に同館の5階展示室で常設公開されています。世界的な巡回企画展などで一時的に日本へ来日することは極めて稀であるため、確実に鑑賞したい場合はMoMAへの訪問が必要です。
Q2:ダリはこの絵の「続編」を描いたというのは本当ですか?
A2:事実です。ダリは本作発表から20年以上経過した1954年に、『記憶の固執の崩壊(The Disintegration of the Persistence of Memory)』という作品を制作しています。第二次世界大戦後の核物理学の発展に影響を受けたダリが、かつての風景や時計、海をブロック状に分解させ、原子レベルで空間が浮遊・崩壊する情景を描き直しました。
Q3:なぜダリの絵には風景として同じ海岸ばかりが登場するのですか?
A3:ダリの絵画に登場する荒涼とした崖や海岸は、彼の故郷であるスペイン・カタルーニャ地方の「フィゲラス」近郊にある「カダケス」や「ポルト・リガト(クレウス岬)」の実在の風景です。ダリにとってこの峻険な岩肌と海は、自らのアイデンティティと無意識の原風景であり、生涯を通じてカンバスの背景として反復して描き続けられました。
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