くずきりとは?春雨との違いや原料・カロリーと名店の味を徹底解剖
くずきり(葛切り)とは、葛粉を水で溶いて熱湯で湯煎し、透明に固まった生地を冷水で冷やして細長く麺状に切り分けた日本の伝統食品です。発祥は京都・祇園の老舗和菓子店「鍵善良房(かぎぜんよしふさ)」が昭和初期に喫茶メニューとして考案したものが広く定着したと伝えられています。注文を受けてから職人が葛を練って作り立てを提供するスタイルは、現在も京都を訪れる多くの美食家を惹きつけてやみません。
その極上の食感を支えているのが、奈良県吉野地方などで伝統的な「吉野晒し(よしのざらし)」製法によって精製される吉野本葛です。冬の厳しい寒さの中、山中から掘り起こした葛の根を粉砕・水洗いし、何度も不純物を取り除いて寒風に晒すことで、純白で極めて粒子の細かい最高級の葛粉が仕上がります。
本葛100%で作られた生くずきりは、出来上がり直後は息をのむほど澄み切った透明度を誇り、口に含むと滑らかな舌触りと独特の押し返すような弾力(コシ)を放ちます。時間が経つにつれて白濁し食感が失われていくため、まさに「出来立ての刹那を味わう贅沢」そのものです。
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