釘不要でなぜ頑丈?ダ・ヴィンチの橋の仕組みと耐荷重の真相を解明
万能の天才と称されるレオナルド・ダ・ヴィンチがこの橋を考案した背景には、極めて現実的かつ緊迫した軍事上の要請がありました。記録が残されているのは、ミラノのアンブロジアーナ図書館に所蔵されている膨大な手稿群の一つ『アトランティコ手稿(Codex Atlanticus)』です。
1480年代から1500年代初頭にかけて、ミラノ公ルドヴィーコ・スフォルツァや軍司令官チェーザレ・ボルジアに仕えていたダ・ヴィンチは、軍事技術者・兵器開発者としての役割を担っていました。当時の軍隊にとって、河川の横断は作戦の成否を分ける最大の難所であり、通常の架橋工事には熟練の大工と大量の鉄釘、そして膨大な運搬コストが必要でした。
そこでダ・ヴィンチがスケッチに描き殴ったのが、現地で調達できる同じ長さの丸太だけで素早く架設できる釘を使わない橋でした。金具やロープすら不要で、兵士たちが丸太を順番に組み上げるだけで数十分のうちに完成し、軍勢が渡り切った後は最後の一本を引き抜くだけで一瞬にして解体・撤収できるという、恐るべき機動性と戦略性を備えていたのです。
タグ:
https://blog.oasisdigital.com/coalane/6342140/