エリクソンの発達段階を完全解説!人生8つの危機と看護・保育で役立つ知識
エリクソンの理論が従来の精神分析と決定的に異なるのは、発達の射程を「子ども時代」で終わらせず、誕生から死を迎えるまでの生涯発達(ライフサイクル)として捉えた点にあります。フロイトのリビドー(性的エネルギー)を中心とした発達論をベースにしながらも、エリクソンは人間が社会や文化、他者との相互作用の中で成長していく側面を重視しました。
この理論の骨格をなすのが「心理社会的危機」という概念です。各ステージには、ポジティブな要素とネガティブな要素が対立する発達課題が設定されています。例えば、乳児期であれば「基本的信頼」と「不信」のせめぎ合いです。
ここで誤解してはならないのは、ネガティブな要素を完全に排除することが目的ではないという点です。人間が生きていくためには適度な警戒心や不信も必要であり、両者の葛藤を経験した上で、ポジティブな要素が優位になる形で統合されることによって、その時期特有の「徳(強さ)」が育まれます。
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