韓国語で豚(テジ)とは?悪口と金運の真相やグルメ・干支を徹底解説
対人関係ではタブー視される豚ですが、食の領域に足を踏み入れれば、韓国国民のソウルフードとして圧倒的な支持を誇ります。韓国農林畜産食品部の消費統計を見ても、国民1人あたりの年間豚肉消費量は牛肉や鶏肉を大きく引き離し、常に肉類全体の過半数を占めています。韓国旅行や韓国料理店で知っておくべき主要メニューの語源と表記を整理します。
まず、不動の人気を誇るのが「サムギョプサル(삼겹살)」です。漢字と固有語が組み合わさった名称で、「三(삼・サム)」+「層・重なり(겹・ギョプ)」+「肉(살・サル)」という構造になっています。赤身と脂身が3つの層を成していることから名付けられた「豚バラ肉」を指します。ちなみに、さらに脂身の層が多い高級部位や皮付き肉は「五枚肉」を意味する「オギョプサル(오겹살)」と呼ばれ、独特の歯ごたえで愛されています。
続いて、甘辛い特製タレに漬け込んだ「デジカルビ(돼지갈비)」です。「돼지(豚)」に、あばら骨周辺の肉を意味する「갈비(カルビ)」が結合した単語です。牛肉のカルビに比べて安価でありながら、骨の周りの濃厚な旨味と柔らかい肉質を楽しめるため、庶民のスタミナ料理として外食文化に深く根付いています。
韓国第2の都市・釜山(プサン)のソウルフードとして名高いのが「デジクッパ(돼지국밥)」です。「돼지(豚)」+「국(スープ)」+「밥(ご飯)」という極めて明快な構成です。豚骨と豚肉を何時間も煮込んで白濁させた熱々のスープに、薄切りの茹で豚肉とご飯を合わせ、ニラの和え物(プチュ)やアミの塩辛(セウジョッ)で味を調えながら食します。朝鮮戦争の動乱期に、避難民が手に入りやすい豚の内臓や骨を活用して生まれたという歴史的背景を持っています。
このほか、香味野菜とともにじっくり煮込んだ豚肉を薄切りにし、白菜の水キムチやエゴマの葉に包んで食べる「ポッサム(보쌈)」(「包む」を意味するポから派生)や、豚足を漢方薬材や醤油ベースのスープで煮込んでゼラチン質を凝縮させた「チョッパル(족발)」(漢字の「足(족)」+固有語の「足(발)」)など、豚を余すところなく美味しくいただく知恵が豊かな食文化を形成しています。