集中治療室(Icu)の真実|入室基準・費用相場と家族の心得
集中治療室への入室は、医師の主観だけで決まるわけではありません。日本集中治療医学会のガイドラインなどを参考に、各医療機関が明確な入室基準を定めています。
主な対象となるのは、敗血症性ショックなどの重症感染症、急性呼吸不全、広範囲熱傷、心停止蘇生後、ならびに心臓血管外科や開頭術、消化器外科などの長時間に及ぶ侵襲の大きな手術直後の患者です。呼吸・循環・代謝といった生命維持に直結する機能が急激に破綻している、あるいは破綻するリスクが極めて高い状態が該当します。
入室後は、心電図・動脈圧・血中酸素飽和度などを常時記録するベッドサイドモニターが装着され、必要に応じて人工呼吸器管理や体外式膜型人工肺(ECMO)、持続的血液透析(CHDF)などの高度機器が即座に導入されます。急性期の山を越えて呼吸や血圧が安定すると、鎮静薬の調整や早期離床リハビリテーションが進められ、HCUや一般病棟への転棟(退室)が決定されます。
厚生労働省の統計や臨床現場のデータによると、集中治療室の平均在院日数は概ね3日〜5日程度であり、重症例でも数週間で次の病棟へ移行するのが一般的です。「ICUに入ったら長く出られない」というイメージは実態とは異なり、急性期の危機を脱した段階で速やかにステップダウンする体制が整えられています。
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