仮面ライダー旧2号の奇跡!誕生秘話と新旧・シンとの違いを徹底解剖

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特撮史を振り返る上で、1971年4月に起きた事態はまさに青天の霹靂でした。第9話・第10話の撮影中、仮面ライダー/本郷猛役の藤岡弘、氏がバイク転倒事故により左大腿骨複雑骨折という全治数か月の重傷を負ったのです。当時、放映は始まったばかりであり、主役不在による番組打ち切りが現実味を帯びていました。

この絶体絶命の窮地において、東映のプロデューサー・平山亨氏らが白羽の矢を立てたのが、劇団NLT出身で藤岡氏の同期・友人でもあった佐々木剛氏でした。当時の回想録や関係者の証言によると、佐々木氏は当初「友人が命がけで作った役を奪うような真似はできない」とオファーを固辞。しかし、「藤岡が復帰するまでの間、番組を守るために力を貸してほしい」という制作陣の熱意と友情に応え、新たな主人公・一文字隼人(仮面ライダー2号)を引き受ける決断を下しました。

1971年7月3日放映の第14話「魔人サボテグロンの襲来」にて、仮面ライダー旧2号は華々しくデビューを飾ります。「本郷猛はショッカーの別計画を阻止するため海外へ渡り、日本を守るためにフリーカメラマンの一文字隼人が第2のライダーとして戦う」という劇中設定が構築され、ヒーローの交代が極めて自然なドラマとして成立しました。暗く怪奇色の強かった初期路線から、一文字隼人の陽気で頼もしい人間性を前面に押し出したことで、番組の空気は一変することになります。

木村 陽翔

木村 陽翔

テックライター兼ウェブディレクター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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