ちゃおスタイルの閉店理由と現在|原宿店の熱狂と歴代モデルの真実

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少女まんが誌の枠を超え、小学生向けアパレル市場に金字塔を打ち立てた「ちゃおスタイル」。現在、ブランドとしての単体店舗や定期的なアパレル新作販売は終了していますが、そのブランド資産はデジタルポータル「ちゃおプラス」や雑誌の付録開発ノウハウへと形を変えて受け継がれています。では、なぜあれほどのブームを巻き起こしたブランドが実店舗や通販事業から撤退することになったのでしょうか。

ファッションビジネス関係者や出版流通の分析から浮かび上がる閉店理由は、主に以下の3点に集約されます。

第1の理由は、ファストファッションの急激な低価格化と日常化です。
ちゃおスタイル全盛期の2000年代後半、ナルミヤ系ブランドに代表される高級子供服と量販店の中間に位置する「手頃でおしゃれなJS向けリアルクローズ」として独自のポジションを築いていました。しかし2010年代半ば以降、GUやユニクロ、さらにはグローバルECなどの台頭により、トレンド性の高い子供服が圧倒的な低価格で手に入る時代へとシフト。アパレル専業ではない出版社主業のブランドにとって、製造原価と在庫リスクのバランスを維持することが次第に困難になりました。

第2の理由は、雑誌『ちゃお』本誌付録の「劇的な進化と高度化」です。
小学館は2010年代以降、雑誌本体の付録に本格的なコスメセットや掃除機、LEDライト付きミラー、電子メモパッドなどを次々と投入。定価数百円(2026年現在も700〜800円台)の雑誌付録そのものがアパレルブランド顔負けのクオリティに達した結果、別立てで独立したアパレル・グッズブランドを維持する必然性が薄れ、リソースを雑誌本体とデジタルメディアへ集中させる戦略的判断が下されました。

第3の理由は、ターゲット層の消費行動が「モノ」から「デジタル体験・キャラクターIP」へ移行した点です。
スマートフォンの普及に伴い、女子小学生の情報接触やコミュニケーションの主戦場がSNSや動画配信へと移行。原宿の実店舗へ足を運ぶ体験価値よりも、日常的なデジタルコンテンツ消費が優先されるようになったことも、実店舗展開に区切りをつける契機となりました。

木村 陽翔

木村 陽翔

テックライター兼ウェブディレクター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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