東大寺大仏に目を描いたインド僧・菩提遷那の数奇な生涯と来日の真相

東大寺大仏に目を描いたインド僧・菩提遷那の数奇な生涯と来日の真相の注目ポイントを分かりやすくまとめてご紹介します。

ボーディセーナが日本に遺した恩恵は、仏教の教理にとどまりません。彼と共に来日した林邑(ベトナム中部)出身の弟子・仏徹の存在は、日本伝統音楽の歴史を大きく塗り替えました。

東大寺の大仏開眼供養では、壮大なスケールで異国の音楽や舞が奉納されました。その際に演奏されたのが、仏徹が伝えた「林邑楽(りんゆうがく)」です。東南アジアやインドの民族音楽・宮廷舞踊の要素を含んだこの楽曲群は、平城京の貴族や民衆に強烈な文化的衝撃を与えました。

林邑楽にルーツを持つ「菩薩」「抜頭(ばとう)」「迦陵頻(かりょうびん)」「胡飲酒(こんじゅ)」などの楽曲は、現在も宮内庁式部職楽部によって継承されている雅楽の重要レパートリーとして生き続けています。インドからベトナム、中国を経て日本へともたらされた音のタペストリーは、1300年を経た現代の日本文化の深層にも脈々と息づいています。

佐藤 大輔

佐藤 大輔

シニアコンテンツプロデューサー

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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