蛤碁石の作り方と職人技の秘密|白き至宝が生まれる全工程と選び方
蛤碁石の白石と盤上で対をなすのが、漆黒の輝きを持つ「那智黒石(なちぐろいし)」です。白石が「海」の恵みであるならば、黒石は「山」の恵みといえます。
那智黒石作り方は、三重県熊野市神川町でのみ採掘される天然の微細な粘板岩(那智黒石)を原料とします。鉱山から切り出された原石を板状にスライスし、白石と同様に円形にくり抜いた後、ダイヤモンド砥石で曲面を成形します。
那智黒石の最大の特徴は、削り出した直後は灰色がかったマットな質感である点です。研磨の最終工程で天然の植物性油(椿油や鉱物油)を薄く馴染ませることで、光を吸い込むような深遠な漆黒が発色します。実は、人間の視覚特性として「白は膨張して見え、黒は収縮して見える」ため、碁石は白石(直径約21.8mm)よりも黒石(直径約22.1mm)の方が約0.3mm大きく作られているという職人技の工夫が隠されています。
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