乾燥機で服が激縮み!プロが明かすNg素材と緊急レスキュー法
お気に入りのニットやブラウスが乾燥機の中で縮んでしまう現象には、明確な科学的理由が存在する。日本繊維製品消費科学会の研究資料や繊維科学の知見によれば、熱と水分、そして機械的な摩擦が組み合わさることで、分子レベルでの構造変化が起きるためだ。
代表格であるウール(羊毛)の場合、表面を覆う「スケール(ウロコ状の組織)」が水を含んで開き、乾燥機内の回転運動によって互いに絡み合う「フェルト化」が起きる。これにより、元の寸法には戻らない強固な収縮が発生するのだ。一方、シルクやレーヨンといった再生繊維は水に濡れると膨潤し、熱収縮を起こしやすい性質を持つ。水分が蒸発する過程で分子鎖が詰まり、激しい縦縮みを引き起こすのが特徴だ。綿や麻などの天然素材においても、紡績時に引っ張られていた糸が熱と湿気によって元の弛緩状態へ戻る「弛緩収縮」がはたらく。
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