松濤にセレブだけが集まる驚愕の理由と豪邸街の真相

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都心部の高級住宅街の多くが、相続税の負担に伴う土地の細分化やミニ開発(いわゆるペンシルハウスの乱立)によって街並みを崩していくなか、松濤がその荘厳な佇まいを維持できている背景には、法的拘束力と地域住民の強固な合意形成が存在します。

松濤一丁目および二丁目の大部分は、都市計画法上の「第1種低層住居専用地域」に指定されています。建物の高さは原則10メートル以下に制限され、容積率も80%から150%、建ぺい率は50%から60%と厳しく抑えられています。商業ビルや高層マンションの建築は一切認められていません。

さらに特筆すべきは、渋谷区の景観計画や地域で結ばれてきた建築協定・紳士協定の存在です。松濤では、敷地の細分化を防ぐため敷地面積の最低限度を200平方メートル(約60.5坪)に設定するルールが徹底されてきました。仮に相続が発生して土地を手放す際にも、敷地を30坪や40坪に小さく割って建売住宅を建てる開発業者の参入を事実上シャットアウトしています。

現地を歩くと分かりますが、電線類の一部地中化や高い生け垣、厚みのあるコンクリート打ち放しの外壁、地下鉄のトンネルを思わせる地下シャッター付きガレージが連続し、外部からの視線を完全に遮断する構造になっています。この「200平米規制」が、資本力を持たない投機的な購入者を自然にスクリーニングし、街の景観とステータスを半世紀以上にわたって保全し続けているのです。

石川 優花

石川 優花

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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