髭男爵・山田ルイ53世の知られざる素顔と執筆家としての現在に迫る
彼を一躍「本格派ライター」として知らしめたのが、著書『一発屋芸人列伝』だ。かつて一世を風靡し、やがて表舞台から姿を消していった同業の芸人たち。彼らへの密着取材と独自の考察を重ねた同作は、単なる芸能ゴシップの域を遙かに超えていた。人間の業や社会の残酷さ、そして生き直す逞しさを浮き彫りにした第一級のノンフィクションとして絶賛を浴びる。
文芸界に与えた衝撃は大きく、第24回マガジンエッセイ大賞を受賞。当事者にしか書けない痛切なリアルと、温かな眼差しが共存する文章構成は極めて緻密だ。自虐を交えつつも本質を突く執筆家としての才能が、白日の下に晒された瞬間だった。
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