ピースボートで「帰りたい」洋上の孤立と途中下船のリアル費用

ピースボートで「帰りたい」洋上の孤立と途中下船のリアル費用の全体像を詳しく解説してご紹介します。

「これほど多額の出費になるなら、保険でカバーできないのか」と考える乗客は多い。しかし、加入している海外旅行傷害保険の適用を受けるには、厳格な条件が存在する。

単なる「人間関係のストレスで帰りたくなった」「船内の雰囲気に馴染めない」といった主観的な理由では、保険金は一円も支払われない。保険が適用されるのは、船医や現地医師によって「これ以上の旅行継続が不可能である」と診断された急性疾患や骨折などの重大なケガ、あるいは親族の不幸など約款に明記された緊急事態に限られる。

船内の医務室で下された診断書をもとに緊急搬送や医療帰国(メディカルエバキュエーション)が認められれば、航空券代や医師の付き添い費用が補償される場合もある。だが、軽度の適応障害やホームシック程度では保険の対象外となるのが現実だ。安易に「保険で帰ればいい」と高をくくって乗船すると、想定外の経済的打撃を被ることになる。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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