猫のしっぽが動かない?馬尾症候群の初期症状と原因・手術費用・予後

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猫の脊髄神経は腰のあたりで束状に枝分かれし、馬の尾のような形状になることから「馬尾神経」と呼ばれています。この神経束は、後ろ足の運動や感覚、しっぽの動作、そして膀胱や直腸の排泄機能を司る極めて重要な中枢経路です。

馬尾神経が圧迫・損傷を受ける背景には、いくつかの明確な原因が存在します。

1. 外傷・事故(テールプル損傷など)
完全室内飼いであっても、ドアにしっぽを挟んでしまったり、高いキャットタワーから着地に失敗して腰を強打したりする事故は後を絶ちません。外に出る猫の場合は交通事故や落下事故によって骨盤骨折や腰椎脱臼を起こし、神経が強く引っ張られる「テールプル損傷(Tail-pull injury)」が頻発します。

2. 椎間板ヘルニア・腰仙椎の変形
第7腰椎と仙骨の間にあるクッション(椎間板)が変形・突出し、神経の通り道を圧迫することで発症します。加齢に伴う変形性脊椎症や、腰仙部が不安定になることで狭窄が起きるケースも確認されています。

3. 腫瘍や感染症・先天的要因
脊椎骨や神経組織に発生するリンパ腫や骨肉腫などの腫瘍、椎間板炎などの炎症性疾患も神経圧迫の引き金です。また、マンクス種などに代表される無尾・短尾の猫では、先天的な骨格形成異常(マンクス症候群)として馬尾障害を抱えるリスクがあります。

前田 葵

前田 葵

サステナビリティ研究家

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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