群馬サファリパーク事故の真相と現在|トラ・クマ襲撃の教訓と安全性
群馬サファリパークの歴史において、決して風化させてはならないのが1997年と2016年に発生した2件の猛獣による死亡事故です。いずれも尊い人命が奪われる悲惨な事態となり、全国の動物園・サファリパーク業界の安全管理に大きな見直しを迫る契機となりました。
1件目の重大事故は、1997年8月24日に発生しました。祖父母と母親、孫の計4名が乗った自家用車(乗用車)がトラゾーンを走行中、後部座席に乗っていた祖父(当時60歳)と祖母(当時58歳)が車外に出たところを、飼育されていたベンガルトラ2頭に襲撃されました。2人は全身を強く噛まれて死亡し、車内に残された幼い孫たちの目の前で起きた悪夢のような出来事として社会に激しい衝撃を与えました。
それから約19年後の2016年8月16日、再び園内で人命が失われる事故が発生します。午前9時前、開園直前の見回り・誘導業務にあたっていた女性従業員(当時46歳)が、クマゾーンで巡回用軽乗用車に乗っていたところ、体長約1.3メートル・体重約145キロのオスのツキノワグマに車内へ侵入され襲撃を受けました。女性従業員は胸や腹部を激しく噛まれ、病院へ搬送されたものの死亡が確認されました。入園者の安全を守るはずの熟練飼育員が職務中に命を落とすという、極めて痛ましい事故でした。
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