高級着物を湿気から守る「たとう紙」の役割とプロ直伝の最新保存術
日本特有の蒸し暑い夏や梅雨の季節、衣類にとって最大の敵となるのが「湿気」とそれに伴う「カビ」だ。ポリエステルなどの化学繊維を使った袋に着物を入れて放置すると、内部に湿気がこもり、あっという間にカビが繁殖してしまう。一方で、高品質な和紙で作られたたとう紙は、まるで紙自体が呼吸しているかのように空気中の水分をコントロールする能力に長けている。
和紙の繊維構造は粗く、通気性と吸湿性に優れている。湿気が高い時には余分な水分を吸い取り、乾燥している時には適度に放湿する。この絶妙な湿度のセルフコントロールこそが、絹本来のしなやかさと美しい色彩を損なわずに保管できる最大の理由だ。近年では、経済産業省が指定する伝統工芸品の技術を応用した高機能な保存用紙も登場しており、大切な衣装を守る基本アイテムとして支持されている。
タグ:
https://aitraining.bnsf.com/dqsqcluy/1014716/