巨悪の正体とアメリカの影:田中角栄ロッキード事件未公開の全貌
事件の発覚は、戦後日本の政権を独占してきた自由民主党に巨大な亀裂を入れた。党内最大の派閥を率い、圧倒的な資金力と人事権で政界を支配していた角栄の失脚は、派閥間のパワーバランスを決定的に変えた。三木武夫首相による「クリーン政治」の旗印と、それに猛反発する田中派との泥沼の抗争は、昭和政治史に残る激動のドラマであった。
しかし、党内の権力闘争が激化する一方で、金権体質の根本的な是正には至らなかった。離党後も「闇の将軍」として自民党を陰から操り続けた角栄の存在は、日本の意思決定構造が抱える構造的限界を如実に示していた。
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